刺繍入りのパンツを主役にするなら、他はとことん引き算——このスタイリングは、その哲学を見事に体現している。ブラウンのエンブロイダリーパンツに宿る繊細な刺繍は、目を凝らしてはじめて気づく控えめな美しさ。エクリュのベストが上半身をすっきり見せ、ホワイトのミニバケットバッグがコーデに一点の清涼感を与える。「別注」という言葉に弱いのは、それが「ここでしか出会えない」ことを意味するから。この3点を着た日、エレベーターで「素敵ですね」と声をかけられる確率は、かなり高い。